大量の紙の管理に疲れた!!
そんな僕がiPad Proを本気で製造業で運用し始めて半年がたちました。この記事ではiPadを製造業で使用するとこんな感じで運用できるという知見をまとめています。
iPadを使い始めてペーパーレス化が進み、膨大な資料を持ち運ぶことが少なくなりました。
図面確認も検索できるので欲しい情報へのアクセススピードが段違いです。
プロジェクト管理もプロジェクト各への管理がしやすくなり、iPadの汎用性の高さにこれからの日本製造業の未来を憂うほどです(業界全体でのIT化の遅れが深刻すぎて)
この記事を読めば家で眠っていたiPadも仕事でフル活用できるようになります。
仕事でiPadを使う前準備
この記事では最低限使用できるiPad、事前にやっておく準備や、そろえておくべきオプション品があります。
順番に紹介していきます。
使用するiPadのスペック
今回の記事で使用するiPadですがUSB-C搭載のiPadが最低条件です。
USBメモリを使ってデータのやり取りをする場面が多いのでこれからiPadの購入を考えている方はUSB-C搭載モデルを選ぶようにしてください。
USB-Cのポートが搭載されているiPadは以下です。
- iPad Pro 11 インチ (第 1 世代以降)
- iPad Pro 12.9 インチ (第 3 世代以降)
- iPad Air (第 4 世代以降)
- iPad mini (第 6 世代)
筆者はノートサイズのiPadPro11インチ(第3世代)を使用しています。
コスト面を気にする場合、iPad Airで問題ありません。
iPad miniはがっつり運用するには画面サイズも小さいので今回の用途にはオススメしません。
コンプライアンス問題をクリアする
iPadを仕事で使うときに気になるのがコンプライアンスです。
いきなりコンプライアンスの話で申し訳ありませんが大切なことです。よっぽどの小規模事業者なら別でしょうが、会社のデータを勝手にダウンロードすることは大半の会社でタブーになっていると思います。
僕の会社も例外ではなく、図面データや機密文書の運用は会社支給のUSBメモリを経由して運用するというルールがあります。
最近のiPadはかなりPCに近い動きが出来るようになっていて、なおかつペンシルを使った編集も便利です。
USBメモリ内のデータに手書き編集するといったことも可能になってきています。
僕がやったことはiPadに最適化されたUSBメモリを購入し、上司に自前のiPadの使用許可を掛け合いました(笑)
会社のルールにのっとって、それぞれの社内規定に最適化させましょう。
iPadに必要なオプション品
今回の運用方法では2つのオプション品が必要になります。
- アップルペンシル
- USBメモリ
以上の2点です。
iPadに紙のような機能を持たせてくれるアップルペンシル
最近はサードパーティ製のもので安い製品も出ています。
評価も良く機能性もタッチ操作がないくらいでほぼ現行モデルと変わらないのでオススメです。
僕も今使っている奴をなくしたらこっちを買うと思います。
USBメモリはトランセンドのジェットフラッシュを使っています。
TYPE-AとTYPE-Cの挿し口がついていて書き込み読み込み速度が速く、ストレスフリーですね。
PC間でのデータやり取りによく使うので下手に安いやつを買わない方が無難ですね。
製造業でのiPad活用方法7選
PDFビューアーとして
PDFビューアーにDOCUENTSというファイル管理アプリを使用します。
iPadは同じ機能のプリセットされている「ファイル」というアプリがありますがこちらは運用していく中でPDFデータのクラッシュが起きたり、注釈の編集に難があるので僕は使わなくなりました。
DOCUMENTSのダウンロードは以下から出来ます。
ダウンロードして開くとこんな感じになります。基本USBメモリは差した状態で使用します。あたり前ですが編集途中でUSBメモリを抜くと編集は中断されるので注意してください。
下の画面からアップルのフォルダを選択します
すると、iPad内のどこのフォルダを開くのか選択する画面になるので、左上のアイコンを選択すると、読み込んでいるUSBメモリが出てくるので選択します。
あとはお馴染みのPCと似たようなフォルダが出てくるのでフォルダからPDFを選択すると読み込みができます。
読み込みをしてたPDFの閲覧画面がこちらです。
上にタブがあって複数PDFを開いて切り替えすることも可能です。地味に嬉しい機能が2ページ表示という本のような読み味を表現できるので見開きページも閲覧できるのが気が利きすぎてて素晴らしいの一言に尽きます。
PDFの書込、編集
DocumentsはPDFを直接する編集する機能がありますが月額有料制です。注釈は無料で出来るので僕は注釈のみの編集にとどめています。
注釈編集はアップルペンシルを使った直接書き込みや、ソフトウェアキーボードを使った入力に対応しています。実際に注釈を入れて編集するとこんな感じです。
僕の場合、テキスト入力を選択→手書き入力→文字認識変換で入力しています。
このアプリでは手書き文字認識は実装されていないのですが検索できれば十分なので僕の用途としては問題ないです。
検索機能でしっかり引っかかってくれるので気になる部分に注釈を入れてまとめて確認していくことも可能です。
検索履歴も残るのでよく検索するワードが出てくるのもポイントが高いですね。
図面ビューアー
製造分野で切っても切り離せないのがCADビューアーです。
現状、日本の3DCADソフトメーカーはAPPLEにアプリのリリースを行なっていないのですが、DWGの拡張子を使った2次元CADビューアーはそこそこの数アプリが出ています。
2次元CADもまだまだ現役なメーカーは数多く存在するので、紹介しておきます。
DWG FASTVIEW
DWGに特化したビューアーアプリです。ダウンロードは以下から。
起動画面からDWGデータを選択してみる事ができます。本当に見るだけのアプリです。
プロジェクト管理(無限に広がるメモ)
プロジェクト管理として言わずと知れたアプリ『GoodNotes5』を使っています。
ダウンロードは以下から。
僕のプロジェクト管理方法はマッキンゼー式メモ術をベースとしたやり方です。
マッキンゼー式メモ術ってなんぞ?という方に説明するとA4用紙に仕事において気になることを毎日書き殴り、自分がどこでつまづくか?プロジェクトごとの特性はどんなものか?を観測していくメモ術です。
このマッキンゼー式メモ術はメモの量が増えていくほど、自分の弱点や特性が見えてくることが最大のメリットでもあります。
さらに詳しく知りたい方はこちらをチェックしてみてください。
僕はグッドノートはフォルダ分けしてメモ管理しています。シートのテンプレートも豊富でその時々にあったものを選択してノートを追加していくことができます。
いくつか名前が隠れているファイルがありますが、これは管理しているプロジェクトの名前です。
プロジェクトのメモの中身はこんな感じになっています。
詳細は見せられませんが、その時々に必要なデータや、スケジュール、作業内容、会議の議事録がまとまっています。
8ページ目は複雑になってきたスケジュールを一旦整理するために月間スケジュールのテンプレートを貼り付けてあります。これは僕の月間スケジュールではなく部署間のスケジュール調整の時に使用しています。
実際に管理している時の画面はこんな感じです。
右上のアイコンから必要なテンプレートを追加していくといったスタイルです。
ここに書いてあることは僕のメモなので大体が手書きなんですが、このアプリでは手書き文字の検索に対応しています。
資料作成
資料作成も同じアプリ『GoodNotes5』で作ることができます。
例えばこちらの資料は全て『GoodNotes5』で作成しています。
見てわかると思いますが、写真、文章、注釈等が全てこのアプリでまとめることができます。
ここらへんのツールがあれば簡単な説明資料なんかは作れてしまいます。
紙の文書のスキャン(OCRで文字データあり)
こちらも『GoodNotes5』で可能です(どんだけGoodNotes5好きなん・・・)
『GoodNotes5』にはイメージスキャナの機能があってカメラから文書の読み取りができます。
これは紙の議事録やメモをPDFでまとめたい時に役に立ちます。
実際にやってみるとこんな感じです。
が、それ以上に便利な点としてOCR機能で取り込んだ文章の文字データも一緒にPDF化してくれるので検索の時にその文章内の文字列から該当箇所を引っ張れます。
さらに凄いところは手書き文字のような認識に問題がありそな文章でも文字データを入力してくれる点です。
今回は子供のおもちゃのパッケージでやってみましたが、少しくずれがちなフォントでもしっかり認識しているのがわかると思います。
スケジュール管理
スケジュール管理のアプリは『Planner for iPad』で管理しています。
ダウンロードは下からできます。
機能は比較的シンプルで、純正カレンダーアプリと同期してスケジュールを反映してくれます。
スケジュールアプリとして選択する点で1番大きいメリットは手書きによるスケジュール入力ができるという点です。
実施のスケジュール管理画面はこんな感じです。
コンプラ的な配慮でほぼ黒塗りになってしまって見辛くなっています。申し訳ありません。
矢印のようなサッと引きたいときに手書きで入力できるので馴染みのあるスケジュール帳のような感覚で記入していけます。デジタル特有の煩わしさがなくてGOODです。
まとめ
いかがでしたか?
iPadの持つ恐ろしいほどのポテンシャルに気付けたと思います。iPadは使う人の業種や個性に合わせてその使い方を変化させていくことのできるガジェットです。
この記事があなたの仕事を捗らせる役に立つ記事になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。